バースデーイベントのすゝめ
このブログの存在すらも忘れつつあった2017年夏。
友人のバースデーイベントが死ぬほど楽しかったので、備忘録を兼ねてその顛末を書きます。
バースデーイベントと言っても、ただの誕生日会ではありません。
ここで言う「バースデーイベント(以下、BDイベ)」とは、ハロヲタの皆さんご存知のあれです。
※毎年ハロー!プロジェクトメンバーの誕生日を祝って開催されるファンクラブイベント。当該ハロメンが自由にセットリストを決め、企画を考えて、自分のファンといっしょにワイワイお祝いするお楽しみ会。普段歌わないハロー!以外の曲を選ぶメンバーもいれば、他のメンバーをゲストで呼んで即席ユニットを組んだり、企画コーナーでオタクを晒し上げると交流を深めるメンバーもいて、けっこう内容の自由度が高い。もちろん映像化もされます。
なぜどのように友人のBDイベを開催したのか、話せば長くなるけど大事な話なのでめっちゃ聞いてほしい。
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事の起こりは私がいつものようにシャワーを浴びながら、来世で自分がハロメンになった妄想を繰り広げていた時の話です。
(あ〜、絶対にBDイベで『抱いてよ!PLEASE GO ON』を完璧に熱唱してオタクに“ハロプロの未来”って呼ばれてえ〜、、)
(しっとりと『スッピンと涙。』で小田さくらさんの後釜を狙うのも捨てがたいし、ゲストといっしょにピチピチギラギラの衣装でDEF.DIVAも…)
我ながら来世への高望みが激しすぎて、こういう人間から順番に転生に失敗しそう。
まぁ普段ならば、そのまま風呂場で後藤真希に憧れる新人ハロメンになりきって隣人に迷惑をかけるだけのしがないハロプロおばさんなのですが、その日の私はちょっと賢かった。
(あれ、ちょっと待てよ……?!!!
確かに現世の私はハロメンではない……でもよく考えたらハロメンじゃないとBDイベを開催しちゃいけない道理はないのでは?????)
今年一番のひらめき。
速攻で「なあ、BDイベやりたくない?」と仲間のハロプロオタクたちに連絡したところ、「絶対にやりたい」と力強い返事を貰い、決行に至ったのでした。
やっぱりみんな一度は概念としてのハロメンになりたい。
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とりあえず、全国に散ったオタク仲間が集まれそうなのがお盆っぽかったので、適当に夏生まれ(7月…)のオタク(嗣永桃子推し)のBDイベントを開催することに。
ちなみに途中まで祝われる本人不在の中で企画が進行したにもかかわらず、とても飲み込みが早くて助かった。
そんな感じで衣装とセトリと企画は本人に決めてもらうことにしました。
当日までワクワクです。
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そんでもって他のオタクたちが
「旧き良きカラーBDTシャツを復活させたい、ファッキンクールハロー*1」
「友達のアクリルフィギュアスタンド*2集めたい、ごはんといっしょに撮りたい」
とか散々いろいろ言い始めて楽しくなってきたので、全部実現させることにした。みんなでTシャツデザインしたり、主に二次元同人グッズを作っている業者さんにアクスタ作成を頼んだりしてくれました。
こちらがその力作たち。めっちゃ良くないですか???
バースデーTシャツ(3600円)
アクリルフィギュアスタンド(600円)
夏コミ前の忙しい時期に、謎のポーズを決める一般人女性の写真が突然送りつけられてきた業者さんはさぞギョッとされたことだろう。申し訳ない。
でもこれ無限に遊べるわ。
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そしてそして、アイドルイベントの要とも言える会場選び。本家ハロプロBDイベの会場も、そのハロメンがソロでどこまで集客力を持っているかの一つの指標とも考えられており、毎年注目が集まっている。
最初はイベントスペースを借りることなんかも考えたのだが、
・カラオケできる
・ステージがある
・ケーキの持ち込みができる
・着替えたり騒いだりしてOK
という条件をクリアできるのはやっぱりでかいカラオケのステージルームだな、ということでいろいろ検索してみたところ、某ジャンカラにセンターステージのルームを発見。これ実質横アリでは?
お店に予約の電話をしてもらったら、「60名までのお部屋となりますが…」とのことだったらしいが、7人で予約させてもらえた。キャパまで実質横アリだった。
ガラコンで申し訳ないけどとてもありがたい。
やっぱりでかい箱が決まると、最高のイベントにしような!の機運が盛り上がってくる。
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さてBDイベといえば、忘れちゃいけないのが司会である。
ハロー!のBDイベではアップフロント所属の芸人(9割方、上々軍団)が司会進行を担当することが多いので、今回もそれに倣って、不肖私が司会を担当することになった。というか、気づいたらそういうことになっていた。
とにかくお前はキャラ的に啓太な!さわごろは無理やろ!と言われていたので、本人から事前に台本ももらって、啓太っぽい休日のお父さん風衣装も用意した。
しかし台本を持って練習したところ、啓太のテンションもなかなか表現できない。
そこで、「もうまことでいいよ」ということになった。それハロコンや。
どうでもいいけど、気を取り直してまことの司会進行を勉強しようとYouTubeを開いたら、まことがハロコンで『Yeah!めっちゃホリディ』を踊りながら退場する動画を見つけてそればっかり見てしまった。
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そんなこんなで、待ちに待ったBDイベ当日!!!
別にハロヲタでも何でもない友人も呼んでしまったので、ますますよくわからない雰囲気!!とにかくこの日がやって来た!!
とりあえずイベントの詳細は以下の通りです。
せっかくなのでイベレポ形式で書きますね。
まずは司会による挨拶。
友人たちが友人のオタクと化しているのを見て笑いが止まらない。
1.初めてのハッピーバースディ!/カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)
歌いながらの登場で会場一気に盛り上がり、コールが飛び交う。
本人曰く、めっちゃアガりすぎて予定してたファンサとかアレンジが全然できなかったらしい。やっぱハロメンはすげーな。
ここで本人挨拶。
「今日は、私の初めてのバースデーイベントに来てくださり、ありがとうございます!」
「楽しみにしてたのに行けなかったーって方もいらっしゃると思うんで、そういう人にも届くように、ファンの皆さんに少しでもお返しができるように、頑張りたいと思います!よろしくお願いしまーーす!」
「23歳になった、ちょっぴり大人の私をお見せできたらいいなと思います♡」
徐々に友人が概念としてのハロメンに近づいていくのを感じました。
2.「〇〇ちゃんに質問」のコーナー
事前にオタクたちから募集した質問に答えるおなじみのコーナーも、忠実に再現するとすごく楽しい。
・今日のお昼なに食べましたか?
「朝からイベントのリハーサルをしていたので時間がなくて、梅田で乗り換えの時に親子丼を食べました」
「23歳らしいお昼ご飯ですね」
「大人なので」
・座右の銘はなんですか?
「私もそろそろ座右の銘欲しいな〜と思って名言をググったら、瀬戸内寂聴さんが「辛いことがあっても逃げたら貧相な人生になる」とか言ってたんだけど、あんた出家してるやん!と思ってドン引きしました」
「中高生の頃は「ポテチは1日1袋」だったけど、さすがにやめたい…この1年で見つけられたらいいな~」
・好きなナス料理は?
「私はナスが大好きなんですけど、実は高校まで食べたことがなかったんです。」
「一度もなかった?」
「はい。でもある日さんちか*3を歩いてたら、「ナス、ウマいで!」っていう天啓が降ってきて…PRONTOに駆け込んだんです!そんでナスとベーコンのトマトソースパスタを食べたら美味しかったの!」
「油の染み込んだナスが好きなのね、だから一番はナスの揚げ浸しとかになってくる。」
「でもこの間はま寿司で食べたナス寿司が美味しかった、シャリに揚げ浸しのナスがボーンって乗ってる!スシ飯とも意外と合うよ」
・最近オススメの化粧品はなんですか?
「貴重な女性ファンからの質問ですね」
「これね。私は基本的にデパコス大好きだけど、韓国コスメ試したくてエチュードハウスに手を出したら肌に合わなかった…」
「でも目の下に引くキラキラのラメのアイラインは可愛くって今も引いてる!女性ファンの皆さんには使っていただきたいな〜とおもいます。」
3.安心感/Berryz工房
間奏中のサインボール投げでめっちゃ沸く。
ボールは前日に買いに行ったらしい。
4.「〇〇ちゃんクイズ」のコーナー
オタクが全員で力を合わせて全問正解しないと次の曲が聴けない、オタクに厳しい仕様。
身を乗り出して口々に答えを叫ぶオタクのみなさん。
・〇〇ちゃんの血液型は?
・〇〇ちゃんは左右で視力が異なりますが、悪いのは左右どっち?
・〇〇ちゃんの本籍地は?
…なんだかんだ何人かが適当に言ったら絶対当たる問題なので優しいな、と思った。オタクへの対応も推しに似るのかな。良い話ですね。
5.もしも…/ハロー!プロジェクト モベキマス
もうメッチャ楽しい。最高のセトリ。サンキューつんく♂。
6.「〇〇ちゃんのお悩み相談」のコーナー
これは本人が東京の友達に事情を話して相談を集めてきたらしい。よく付き合ってくれたな。
・チケットがご用意されません。どうしたらいいですか。
「東京には人が多すぎるのが問題なんです。」
「地方に移り住むか、自分のしたい現場を自分たちの手で作っていく、どちらかが大切だと思います!」
「素晴らしい」
・友達の誕生日のお祝いを考えていたのですが、地元の友達のお祝いに勝てません。どうすればいいですか。
「これはね、東京の友達が、私の誕生日を祝ってくれるつもりだったんだけど、このイベントがあると知った瞬間にやる気をなくしてしまった。」
「勝てるわけないやんみたいな……君たちは2歳年下の女の子を泣かしたんやで!!!!」
「ちょっとした出来心で…」
7.シャイニング 愛しき貴方/カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)
「SHINE! YOU'RE SHINING...IT'S SHINING IN MY HEART...」
「…」
名曲を滔々と歌い上げる友人と、ピンクのサイリウムを掲げて神妙に聴きいるオタクたち。
この辺り、十年来の友人たちの関係性が完全にアイドルとオタクのそれになっていたので、やはり人間は場によって支配されるものだと感じた。
そして曲終わり、
サプライズ風にバースデーケーキが登場!
全員でハッピーバースデーを合唱し、一同拍手。
8.マジ グッドチャンスサマー/Berryz工房
楽しいイベントもこれでおしまい。友人は惜しまれながら退場。
あ〜さいっっこうのセトリだった、、、、
余った時間はケーキ食べたり撮影会したりステージで自由に歌って踊ったりしました。
よく啓太のブログに載ってるショットを再現したり
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まさか私も人生初のイベレポが友人のBDイベになるとは思わなかったのですが、「お前は啓太担当だからイベント終了後にエモいブログを書け」と言われていたので、とりあえず記録を残そうと思って書いてみた。
何が言いたいかというと、とにかく楽しかったわけですよ。
全ハロオタの皆さんにおすすめしたいし、何ならハロオタ以外にもおすすめしたい。
別にハロプロ曲じゃなくても絶対楽しいと思う。
単純にアイドル体験をすること自体ももちろん楽しかっただろうし、友人を全力で推すのも愉快で楽しかったと思うけど、
なんていうか、久しく忘れていた「文化祭感」があった。
みんなで一から作り上げる現場は何より楽しい。
普段現場では出来ない*4 最前での推しジャンもできる。セトリを事前に知って完璧に予習することもできるし、絶対に知りたくない人もSNSでのネタバレに怯えなくても大丈夫。
最高の遊びを覚えてしまったので、とりあえず飽きるまでやりたいと思います。
これからの人生もまた面白い遊びを考えて生きて行きたいです。
23歳おめでと!