オタクプレゼン大会のススメ ④「オタクのための現代水族館案内ーー全国水族館めぐり中間報告」
無差別級オタクプレゼン選手権、第4弾です。
開催概要はこちら。
『オタクのための現代水族館案内ーー全国水族館めぐり中間報告』
☆発表者紹介☆
わたしです。ポケモンとかマンキンとかモーニング娘。が好きです。大人になれないだけか? 最近は童心を持て余して全国の水族館を巡っています。(Twitter:@penpenbros)
「では、オタクのための現代水族館案内というタイトルで発表します。みなさんご存じの通り私は昔から水族館が好きで、ここ数年で全国ぼちぼち巡りはじめ、現在30館くらい回っています。」
※訪問館数30程度だと水族館おたく界隈ではピヨピヨのヒヨッコです
「そして私はもともと二次元やアイドルのオタクでもあるのですが、今回は水族館めぐりの中間報告も兼ねて、オタク的目線から水族館を超楽しむ方法についてお話したいと思います!」
「水族館が好きだと言うと、魚が好きなの?とか海が好きなの?とか聞かれることが多いのですが、水族館は自然の生き物を見る場所なのか…はたして水族館には自然があるのか??という疑問が浮かびます。」
「むしろそこにあるのは、自然を模して人工的に作った水中世界なんですよね。生の自然は荒くて、ときに汚いし、単調で、見ていて美しいものではない場合もある。」
「だから水族館は自然をそのまま再現しようとしている場ではなくて、そのハイライトを切り取って再構成した”超現実=スーパーリアリティ”であると言われます。」
「中村元(水族館プロデューサー)は、水中の立体的な奥行きや浮遊感、涼感、光、その中を泳ぐ生き物といった水族館が見せている景色のことを”水塊”と呼んでいて、個人的にこの考え方にはわりと共感できます。」
「水族館にあるのは理想の水中風景であって、水族館は一つの創作物なのである、と私は思っています。」
「このことがわかりやすいのが下田海中水族館の例なんですけど。下田海中水族館は静岡のしっぽの方にあって、この地図上の入り江全体が水族館になってるんですよ」
「ふ~~ん」
「この入り江に浮いてるアクアドームペリー号が船舶型水族館になってる、わかる??」
「たのしそう」
「入り江の真ん中に船があって、船の中に大水槽があるんですよ」
「エ~~ッ」
「さらにその水槽の中で伊豆の海中、つまり船の周りにある海を”再現”するというすげえ変態的な水族館で。図にするとこうです」
「めっちゃ頑張ってるやん」
「へ~~~~」
「ホントに伊豆の海中そのものを見て欲しいんだったらこんな意味の分からないことをする必要はなくて、海中展望塔を建てれば良いんです。生の海中を覗ける筒を。」
「なぜ海中にわざわざ水槽を用意するかというと、中村が言うところの”水塊”を描いて、伊豆の人が考える”伊豆の海のエエとこ”だけを見てもらいたいからなのだと思います。」
「ていう感じでメタくてとても好きな水族館です。下田海中水族館。」
「これまでの話を踏まえて、何が言いたかったかというと、水族館はオタクコンテンツだということです。」
「現代水族館において、自然を再構成する過程で重視されている点は、”テーマ化”と”非現実感”の二つであると言われています。”非現実感”は読んで字のごとくですが、“テーマ化”の意味するところは「なんらかの物語が設定されている」ことにあります。」
「つまり水族館は、創作物から物語を読み解き、非現実の世界を感じるという楽しみ方ができるのです。これはまさにオタクが大好きなやつだと言えますよね!」
「言い換えれば、オタク的視点から見た水族館の魅力は、いかにテーマを設定し、それを表現し、非日常の世界を生み出しているか?と言う点にあります。」
「アイドルで例えると、いくらメンバーが良くても楽曲とか衣装とか、そもそものコンセプトがクソだとクソじゃないですか。」
(一同笑)
「倫理的にアウトでなければ、クソはクソなりに楽しいんですけど。クソはクソじゃん。そういうことが水族館でも起こるのね。展示生物が良くても……」
「なるほど、コンセプト次第」
「とはいえ水族館の魅力はアイドルと違って、もともとある物的設備に依存するところが大きいので、可変性が低くて、全国いろいろ巡ってみたくなるのです!」
「一般的な水族館は、メインテーマが大きく設定されていて、展示部門ごとにストーリーがあり、その中の個別水槽もテーマを持って作成されています。」
「大体この順に抽象度が下がっていくので、各段階でコンセプトをどのように表現しているのかな、という視点から見ていくのが面白いと思います。」
「スライドの横に居るのはスマスイのクジラ。」
「キモいやつや」
「これは参考程度に。調べていると各館の主要テーマは時代背景に左右されているなあと思ったので、日本の主要水族館の歴史を一覧にしてみました。こういうのを踏まえるとより楽しいです。」
「んん~~~~~」
みんなの水族館偏差値が上がっていく音がするぜ
「具体的に各水族館はどのようなメインテーマを設定しているのでしょうか。個人的に面白いなと思ったものを紹介します!」
「バブルの残り香である巨大館、海遊館や名古屋港は”環太平洋火山帯”、”南極への旅”と世界に目線が向いてるけど、最近は日本もお金なくなってきたし、持続可能性が大事的な風潮もあって、どんどん地元回帰だな…」
「名古屋港って南極への旅なんや~」
「名古屋港水族館は南館と北館に分かれてますね。シャチがいる北館は後から増築されたんだけど、コウテイペンギンのいる方、最初に建てられた南館は南極展示にめちゃくちゃ力入れてて。」
「なるほど!!!だからあんなにペンギンいるんや!!!」
「コウテイペンギンは南極にしか生息しないから温度をかなり下げないと展示できなくて、設備面でも大変なんだけど、あえて展示しているのは”南極への旅”というテーマだからやね。」
「「「なるほどな~~~~~!!!!」」」
「あとはナンキョクオキアミの繁殖とかでも賞を取っていますね*1。」
「さて、大きなメインテーマを館全体で表現している最高の例が大阪の海遊館です。みんな絶対行ったことあるよね。」
「地球とそこに生きるすべての生き物は、互いに作用し合う、ひとつの生命体である。」
(一同爆笑)
「見たことある!!!!」
「あるあるあるあるあるある」
「公式HPに載ってる謎のポエムやねんけど、これは”ガイア理論”から着想しています。」
「マジで??」「ガイア理論?!」
「海遊館のメインテーマは”リング・オブ・ファイア”、つまり環太平洋火山帯。これは地理学用語です。」
「一方でガイア理論っていうのは、地球の自然環境と地球上の生命はリンクしているみたいな考え方なんだよね。」
「この考え方にのっとると、火山が活性化しているリング・オブ・ファイアの周辺は数多くの生き物が息づく場所でもあって、これを”環太平洋生命帯”と呼んだらカッコいいんじゃない?という発想で水族館が作られています。」
「これを表現するため、巨大な『太平洋水槽』を水族館の中心にドーンと配置し、環太平洋火山帯の地理関係(図の①~⑧)に従って、その水域を表現する水槽たちを配置したのです。」
「海遊館って入館したらいっぺん建物の一番上まで上がって、ぐるぐると館内を降りてくるやん?その順路が①~⑧の順になってるんやね。一方通行の館内を周回することで、来館者は自然とテーマに取り込まれていくことになるのです。」
「へ~~」
「建物を上から見た平面図はこうなってます。みんなこの廊下をぐるぐる回って降りていくやろ?」
「そうやったんや~~」
「よく分からんまま回ってた」
「全然分かってなかったな」
「回ってるっていう意識すらなかった」
さっきのスライドの反応薄いと思ったらマジか??わたしは6歳で気づいてたぞ
「単に都会のビル型水族館だからこういう構造にならざるをえないという事情もあるけど。」
「海遊館を作ったピーター・シャマイエフは現代水族館のテーマ化を推し進めた水族館建築家なので、テーマを館全体で表現するスタイルには彼の思想が反映されているんですね。」
「そして実はこのストーリー、海遊館に着いたときからすでに始まっています。なんと外壁の透明ガラス・赤色ガラス・青色タイルはそれぞれ空・火・海をあらわしていて、外観もリング・オブ・ファイアを象徴しているらしい。」
「そうなん?!」「知らんかったすぎるやろ~」
「ややダサいな…」「活火山……」
「海のところにタイルの魚がいるね」
「だから魚おるんや!」
関西人の新常識なので覚えて帰って下さい。
「これまで水族館の動きがない部分の話をしてきて、ここで少し話は変わるんですが、やっぱり同じ水族館にも何度も通いたいと思うのは、同じ水中風景は一度しか見られないからだと思います。」
「同じ魚であっても同じ動きは二度としないし、なんならすぐに死んじゃうし、キャストの入れ替えも激しいので、」
「キャスト?!」
「キャストって魚??従業員じゃなくて?」
「魚の方です……。展示生物は色んな事情ですぐに入れ替わっちゃう。」
「なので、演出が良ければ何度でも同じ公演が見たいと思うように、何度でも同じ水槽を眺めたいと思う。」
「うんうん」
「あの水槽に展示困難なレア魚が数ヶ月限定で入ります!とか、もっと言うと生存可能な限りで展示チャレンジ!ってイベントもある。」
「そういうわけでかなり現場性が高くて、今行かなきゃ!!ってことも多々なので、現場系オタクにもぴったりです。」
「ここからは私が好きなオタク心くすぐる水槽たちをゆるっと紹介してゆきたいと思います!」
「じゃーん。アクアマリンふくしまのメイン水槽、『潮目の海』水槽です!」
「これやこれや」「いきた~い」
「”潮目”ってみんな小学校で習ったよね?」
「アクアマリンのあるいわき市の沖合はちょうど潮目にあたるので、二つの大水槽の組み合わせでこれを表現しています。画像のトンネルの右手側には暖流である黒潮の『外洋』水槽、左側が寒流の親潮流域をイメージした『地先の海』水槽があります。」
「トンネルを通ってゆくと右手と左手で全然風景が違う。まさに潮目をビジュアル化しているんです。」
「展示生物も全然違って、あたたかくて動きのある『外洋』の黒潮側はいわゆる大水槽的な回遊魚が中心で、つめたくて静かな『地先の海』である親潮側にはホヤとか吊ってたり、エビが泳いだりしている。」
「地味にすごいのがサンマ。サンマが泳いでるところってみんな見たことないやん?」
「たしかに」「ないなあ」
「サンマの常設生体展示や繁殖は難しいらしいんですが、アクアマリンは世界で唯一成功しているので、泳ぐ姿を『地先』で見られます! 私が行く直前に全滅しましたけどね……。」
今は元気に泳いでいると思います。
「黒潮水槽は自然光が差し込んで*2めっちゃ綺麗だけど、単体だとよくある大水槽と言えなくもない。」
「親潮水槽と並ぶことでそのコントラストが引き立つ、潮目という水族館のテーマをビビッドに表現していて素晴らしい演出だと思います。」
「これも超有名です。山形にある加茂水族館の『クラゲドリームシアター』。めっちゃ映えるってことは一目瞭然なので、ここでは別の視点から。」
「加茂水族館という水族館自体がストーリーを持っている水族館で、メディアでもよく取り上げられているから、”クラゲ水族館”の異名はみんな聞いたことあるかもしれない。」
「経営的に崖っぷちの状態から、クラゲの繁殖にめちゃくちゃ力を入れたらどんどん人気が出て、最終的にはクラゲの展示種類数で世界一にまで上り詰めたという。最近はどこの水族館でもクラゲ展示は定番人気になってるけど、その先駆け的な水族館です。」
「鶴岡市の端っこにあって、水族館はふつう30年くらいで建替えないといけないところ、お金がないから50年近く建替えられずにボロボロだったのね。2014年、ついに念願の建替えをした際、この名高い大水槽が作られました。」
「水槽の直径が5mだからすごくデカい。この写真はかなりクラゲが少ない時期だけど、MAXで一万匹のミズクラゲがぐるぐる漂っています。」
「この水槽の何がスゴいのかというと、クラゲは寿命が短くて展示下だと数ヶ月で死んでしまうらしいので、数千~一万匹をずっと維持するためには安定的に繁殖し続けることが必須なんです。」
「へ~~」
「バックヤードでは常にミズクラゲを数千匹単位で培養し続けていて、週に二回小さなクラゲを放流しているらしい。それを続けられていること自体が、長年かけて培ったノウハウの集大成だと言えますね。」
「うわ~~良いなあ」
「超良くね??超イイんだ!!」
(一同笑)
「これは新潟県直江津市に最近リニューアルオープンした、うみがたりという水族館の『うみがたり大水槽』です。この水槽自体が日本海の海底の地形を1/10000でガチ再現しています。」
「佐渡島がある!」
「そう!だから佐渡島も浮いてるの!」
「なるほどね~あれ何ぞいと思ったら」
「そういうことか」
「しかもただ再現するだけじゃなく、水槽の上部を開放してインフィニティな構造にすることで、もはや日本海と完全に一体化するつくりになってる。」
「プールによくあるやつね」
「マリーナベイサンズやん」
「それを水槽でやってるの。このタイプの水槽は大分のうみたまごにもあって、そちらも素敵なんですけど。」
「やっぱりここは日本海を再現した水槽を、視覚的にも日本海と繋げちゃおうっていう発想がラディカルで素晴らしいと思います。」
うみがたり大水槽は現実と虚構のギリギリの接点を生み出してるところが素晴らしい。
来たる四国水族館のイルカプールもインフィニティでしたね!流行ってる~~!!
「それだけでもスゴいんですけど、この動画を見てほしい」
「可愛いな」
「何を見てほしいかというと、」
「タイがいるってことしかわからん……」「タイ~」
「私が撮ってる場所にとにかくめっちゃ魚が来るじゃないですか?」
「あ~カワイイ~~~~~!」
「でしょ?」
「これは海底地形を再現するだけじゃなく、水流も解析した上で水槽がデザインされているからなのです。」
「だから同じ方向に魚が来るのか!」「ええすごい」
「水流に従って魚が泳ぐ習性を利用して、鑑賞しやすい位置に泳いでくるように誘導しています。実際そんなことは海では起こらないんだけど、こういう手法も使って理想の水中風景を生み出しているんです。」
「すげえ~~」
「おもしろいでしょ」
「大分県大分市、うみたまごのイルカプールです。うみたまごのテーマは”動物と仲良くなる”。」
「バカみたいに水かかるよな」
「そう、なのでめっちゃくちゃ距離が近い。ふつうのイルカショーがホールコンだとすればライブハウス。」
「ナルチカ*3!」
「完全にナルチカ公演なんですよ。全席スタンディングで3列くらいしか入れない」
「「エ~~~~~!!!」」
「ほんまに距離が近くて、動画で見るとこんな感じ。」
「お~~~~~」「目の高さに飛んでくる!」
「超楽しいよ」
「イルカとの物理的な距離感がリリイベ級だから、大分に行ったときにはぜひ」
「あそびーちはイルカプールとは別に新設された人工ビーチ風水槽!奥は水槽、手前が砂浜になっています。イルカの気分によっては砂浜の方まで遊びに来て触らせてくれることもあるらしい。」
「私が行ったときは全然こっち来てくれなくてかなしい思いをしました。」
(笑)
「かわいそう」
「あとは小ネタ集。ひとつめは茨城県東茨城群大洗町のアクアワールド大洗にあった、潮位が変化する『海藻の海』水槽。一日のうちに干潮から満潮まで変化するらしいですよ。カメとか揺れてて可愛かったです。」
「全国で唯一ジンベエザメを上から眺めることができる『青の世界』水槽は、石川県七尾市ののとじま水族館にあります。」
「『海の宝石シェルリウム』は横浜市の八景島シーパラダイス。最近こういう上部開放の円柱型がめっちゃ流行ってるねん。」
「ニフレルにもある~」
「アクリルを通さずに上から繊細な色合いを眺めることができるので、熱帯魚や生体サンゴ展示に使われていることが多いんだけど、シーパラでは大量のウミウシを展示していてめっちゃ良かった!」
「ウミウシ良いな~~~」「良いです」
「水族館の素晴らしさは、生の自然そのものではなく、人間がわざわざ作り上げた虚構の世界だというところにこそあると思います。ぜひ皆さんも、エンタメ創作物を楽しむぞ!という視点で水族館を訪れてみて下さい。」
「イエーーイ!!」
質疑応答タイム
ーークラゲはすぐ死ぬって言ってたけど、死んだクラゲはどうするの??
「消滅する。クラゲはほぼ水なので。」
「そうかそうか」「放っといてもいいんや??」
「水槽が汚くなっちゃうから清掃や間引きはしてると思うよ。ちぎれたら回収したりもしてると思うけど、そもそもクラゲっていつが死なのかが曖昧らしい。」
「どうなるの?シュッて消える?フェードアウトしてる?」
「クラゲは意思を持ってないし、自分で動けなくて、水流に漂うだけの生き物やねん。脳死とかもないし……バラバラになっても漂い続けるわけで。」
「バラバラになって細分化されて水と一体化した塵になるの?」
「そうそうそう」
「じゃああの水槽の中の水はエヴァの人類補完計画みたいな、クラゲの統合思念体になってるってこと??」
(一同笑)
「完全単一生命体なのかもしらん」
※水族館では水槽内の水を濾過循環することで水質を維持しているので統合しません。
「クラゲっていつ死ぬんですか?みたいな話も加茂で聞けるからぜひ行ってね。めっちゃ詳しい生態解説ショーが毎日開催されてるよ」
「すごい生き物や」
全然専門じゃないから適当な解答でごめんなさい。
☆自分で講評☆
水族館のハコが大好きなんだと説明してもなかなか理解されないことが多いので、頑張って説明してみたのがこの発表です。オタクは創作物が好き、水族館は高度な創作物である、よってオタクは水族館が大好き!という単純な三段論法でしたね。
いつかは水族館好き=生き物マニアという固定観念が覆って、水族館オタクの裾野がもっと広がればうれしいですね。
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが(握手!)、一見して魅力が分かるキャッチーでコンセプト重視の水槽を紹介するとなると、日本設計さんの作品ばかりになってしまいました。大好き~!
でも、この世にはここで紹介しきれなかった魅力的な水族館と水槽がまだたくさんあります。ぜひその背後にあるテーマにも思いを馳せながら、水族館の描く世界を楽しんでみてください!
その⑤につづく
*1:2007年、「ナンキョクオキアミの長期飼育と継代繁殖」により古賀賞を受賞しています。
*2:水槽に自然光を採光すると大変美しい反面、維持管理が大変だそうです。
*3:ハロプロがやってたライブハウスツアーのこと。公式HPによると、「なるだけ近くでHello! Projectのライブを体験してもらおう!」をコンセプトに、全国のライブハウスを中心とした会場でHello! Projectが行うライブ。