だしまきたまごがあまくてこまった

てぱとら委員会のブログです

オタクプレゼン大会のススメ①『オタクはなぜHIGH&LOWが好きなのか〜入門編〜』

みなさんプレゼン大会してますか?

プレゼン大会は大切!

 

オタクの友達ってツイッター上で突然”何か”について熱弁を振るいはじめますよね。

今日も楽しそうだなあと思いつつ、何の話か良くわからないまま一年が終わってゆくことありませんか??

ある!!

 

逆に、予期せず”何か”にハマったときって、普段会えない友人にその全貌を説明する余裕もなくズブズブ浸かってしまうから、体系的な解説を聞いてもらえる機会を逃しがちじゃないですか??

わかる!!

 

そんなときにぴったりなのが年忘れプレゼン大会です。

おたくだって年末と言えば忘年会&近況報告。

 

一年が終わる前に絶対みんなに知って欲しい・聞いて欲しい知識や考察、強い思い込みを互いにぶつけ合い、学びを深めて、来たるべき新年に備えましょう。 

ということで、昨年末に開催された第1回年忘れプレゼン大会の記録を残します。

 

開催の経緯

そもそもの企画は、めでたかった2019年を祝ってオタクの友人同士で年越しのパーティーやろうよ!でした。

でもパーティーって何をすれば良いのかあまりわからんし、絶対絶対プレゼン大会がやりたいよ~って駄々をこねてみたら、「就活終わらん」「たった15分で語れる趣味はないよ」とか言いつつ結構ノリノリで賛同してくれました。

オタクはみんな話を聞いてもらいたがりです。

 

さて、開催二週間前のタイトル提出日に出揃ったラインナップがこちら。

 

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①「なぜオタクはHiGH & LOWが好きなのか〜入門編〜」
②「原作を写す"2.5次元"の変遷-エーステとテニミュの比較を用いての検討-」
③「ブラジャーオタクが考える"イケてるブラジャー"の選び方」
④「オタクのための現代水族館案内ーー全国水族館めぐり中間報告」
⑤「なぜアシュラマンは正義超人になれなかったか-『キン肉マンII世』における父性の問題-」
⑥「pixiv小説ランキングから見る腐女子トレンド動向調査」 

 

味わい深いタイトルが揃い踏み。ゆかいな年越しを完全に確信した。

参加を表明した人たちの守備範囲がバラバラなせいで、すでに異種オタク格闘技戦の趣があります(キン肉マンII世の存在感…)。

ちなみに参加者は広い意味で女性二次元オタク文脈にいる人が多いですが、二次元に全然造詣がない人もいます。

 

もう1人活動的なジャニオタも名乗りを上げてくれたんですが、活動的なジャニオタなので年末は東京ドームに向かわなければならなかった。

供養のために彼女のプレゼン案も載せておきます。聞きたかったね!

 

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そしてせっかくの天下一武道会なので、というか本来はパーティーを開催するつもりだったので、インターネットでオシャげなお部屋を借りて(Airbnb!)、2019年に大阪人待望のリニューアルをキメた大丸心斎橋店でおいしいお惣菜とケーキを調達。

レッツパーティー

 

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~ユニバース・フェスティバル~

 

もぐもぐごはんをかき込んで、お腹と心の準備が整ってきたところで、プレゼン大会スタートです。

 

①『オタクはなぜHIGH&LOWが好きなのか〜入門編〜』

 ★発表者紹介★

二次元・アイドルオタク。パトレイバーとかギャグマンガ日和とかこぶしファクトリーが好きなイメージ。そういえばヤンキーも好きだからハイローにハマったのかな。(twitter@pirapiraruku)

 

いきなり爆音でザムのテーマ曲が流れて騒然。

ぜひ動画を再生しながら読んでください。

 

「私もパワポに音つければ良かった~~~~~~!!!!!!!!」
「まあ正直これ出落ちやねん」

 

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「『HIGH&LOW』とは、EXILEのHIROプロデュースによる総合エンタテインメント・プロジェクトのことであり、通称ハイローと呼ばれ親しまれています」

「2015年にテレビドラマとして始まって以降、映画、ライブ、ゲーム、漫画、CMなど幅広い媒体で展開してきました」

 

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 「キャッチコピーは「全員主役」で、ヤンキーの群像劇みたいなのが繰り広げられます。最大の特徴として、EXILE TRIBEのメンバーを多数キャスティングしており、これは、プロデューサーのHIROが多様なEXILE TRIBEのメンバーにフォーカスを当てる作品を作りたいと思いハイローの着想を得たことが理由となっています。」

「これだけ聞けば、EXILE TRIBEのファン向けの内輪作品ではないのか?と思われるかもしれません。」

「しかしハイローはEXILEファンでもヤンキーでも何でもないオタクにバカウケ!今回のプレゼンでは、その理由を作品の設定と構成、二つの角度から考えていきたいと思います。」

 

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「まずは作品の設定の話から。」

「一つの地区で5つのギャング組織が縄張り争いをしている、ありがちなカラーギャング的世界観がベースです。」
「それぞれのチームにはイラレを使えるメンバーがいたのかな?なぜかロゴがあって、各チームの頭文字をとって、SWORD地区と呼ばれています。」

「絶対RUDEBOYSにはおらんやろ」

「ルードはイラレ使ってないやん」  

 

「ギャング達それぞれの組織にはかなり個性があって、例えばSWORDのW=White Rascalsはクラブを経営していて、白を基調とした衣装を着ています。各組織ごとに世界観を伝えるイメージソングとMVもあります。」

「カッコいいな~見たい!」

動画再生しまくりめっちゃにぎやかなプレゼンだ

 

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「ハイローの世界観やキャラ設定はとにかくわかりやすい。もともといるLDHのメンバーに、古今東西ありがちなアウトロー的設定を当てはめたキャラクターしか出てきません。」

LDHメンバーのもともとの立ち位置など知らないオタクからは、脳内のあるあるテンプレ妄想を見事に再現した最高の実写化に見えるのです!!」

 

このスライド煩悩に正直すぎるけど、LDHのこわい人に怒られへんかな

 

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「次に作品の構成の面について。基本的には組織同士の抗争のお話なのですが、細かい部分は正直なところ支離滅裂です。」

「ハイローはLDHメンバーが演じるキャラクターをいかにカッコよく見せるか、プロデュースするかに重きを置いている分、ストーリーの深みはない。このキャラはこういう感じで動くんだよ、まあわかるでしょ、的な態度で雑に進んでいき、説明する気もあまりありません。」

 

「じゃあ何が面白いのか?これはとにかくアクションシーンに尽きます。

 



「かっこいい~!」

「こんなに大人数の集団アクションをやってくれる邦画は貴重で圧巻です!!」

 

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もはやストーリーはアクションシーンに付随する形で作られており、これは映画というよりも宝塚のレビュー作品に近くなっている。

(一同爆笑)

 

「急・・・・・・」

ちなみに関西出身のオタクたち、多数がタカラヅカを嗜んでいる

 

「適当言いましたが、ええものがみれるので皆さんハイローを観てください。」

 

質疑応答コーナー

ーー観てみたいんですが、どの作品から観ればいいですか?

「全部見てほしいけど、群舞的な一斉大乱闘が見られるのは『THE MOVIE』の1~3で、これを見れば見たいものが見られるかなと思う。」

「レッレ(『THE RED RAIN』)は観なくても話わかるから大丈夫。」

「レッレは何?」「スピンオフで、斎藤工が死ぬ。」

 

 ーー発表者の推しについて詳しく教えてください。 

 「私はWhite Rascalsのロッキーが好き。どこが好きかと言うと、手に職があるところ。」

(一同笑)

「山王連合会は商店街のバカボンだし、鬼邪高校は高校生、RUDEBOYSはスラムだからイラレがない。達磨一家はテキ屋です。」

「White Rascalsはクラブを経営してるから手に職があるし、店の女を守るって戦う理由がハッキリしてる。他はたまにアレ俺たちなんで戦ってんだっけ……って我に返ってるけど。」

 

ーー五つのグループがシマ争いするストーリーなんですか??

「ドラマはそうです。映画は基本的にSWORD地区にカジノを誘致して再開発しようとするヤクザとの戦いなんだよね。」

「え!山王連合会は商店街が潤うんじゃないん?」

「言ったようにストーリーが雑だからよくわからんのよな……一応そのヤクザは最低最悪でSWORDを支配されたらヤバそうだから、みんなで共闘するんです。」

「でも実際、山王連合会内でもアレ俺たち潤うんじゃね?的なムーブを見せて若干仲間割れするくだりがある」

「山王バカじゃん……良い!」

「仲間割れしてる間のスピンオフが『DTC-湯けむり純情編-』です。ダン・テツ・チハルでDTC。」

「ドラマはチハル総受けやねん」

「え?」

 

☆勝手に講評☆

オープニングにぴったりのブチ上げプロモーション系プレゼンでしたね。

ブログでは音と映像を駆使した発表のスピード感が伝わりにくいのが残念です。

 

ちなみに、発表者おすすめの映画4作品が期間限定で(4月1日あさ10時から4月12日よる22時まで)無料配信されているらしいので、みなさん軽い気持ちで見て下さい。

 

 

ちなみに私は発表者に推されてザワ(THE WORST)を劇場に観に行きました。村山と轟の関係性がめ~っちゃ良くて、サービスタイマンシーンも大盤振る舞いだった。これがLDHの力……と平伏して帰ってきました。

 

その②に続きます