『低温火傷/つばきファクトリー』
久々すぎですね。
多分わたし以外の管理者はこのブログのパスワード忘れてるかなと思って私物化してるけどいいかな…(ごめんな)。
ハロプロの歌詞って口に出して読みたい、できたらリズムつけて口ずさみたいパンチラインがサイコーに多くて人生の友って感じなので
今日は最近うわーと思ってるワンフレーズについて書くよ。
つばきファクトリー『低温火傷』(Camellia Factory [Low-Temperature Burn])(Promotion Edit)
「男の子って身軽なのね 君がすこし憎いよ」
いや、男の子ってマジ身軽ですよね(100わかる)。
わたしの周りでも友達や先輩はバンバン世界一周に行っちゃうし、ノリだけでヒッチハイクなんかもやっちゃう。酔いつぶれたら河原で一人夜を明かし〜みたいな。
楽しそうだなーとはおもうのに、わたしはどれもやったことがない。
例えば彼氏と話してて、「気持ちいいし深夜に散歩行ってみなよ〜」とかなにげなく言われると、ふっと距離感を感じるんですよ。
陽が落ちた後は、駅からの帰り道ですら何度も振り返りながら歩くのがわたしの日常です。こわいもん。
実際、一人暮らしの女友達が家を突き止められて、強盗やストーカー被害にあった話は1度や2度でないし。
ひきょうな加害を受けやすい属性であることを常に常に意識して生きている。
自意識過剰と言われたとしても、いざ何かあったら誰も守ってくれないから。
仕方ないけど!
そりゃ女の人でもアクティブに生きている人はいるし、それはかっこいいなと思う。
でもそういう人も何も考えずに飛び込んでいるわけではなく、やっぱりリスクは頭にちらつくだろう。
だから、“大学生らしい”無邪気な無茶をしている周りの男の子を見ていると、
元気だしアホだなあと思うと同時に、死ぬほど冷たい気持ちも湧いてきます。
わたしはヒッチハイクも世界一周も別にしたくないからしてないつもりだけど、その「したくない」要因は、そもそも男に生まれてたら考えずにすんでたのかな。
眠れない夜に一人でぼーっと深夜徘徊できたのかしらって。
彼氏と同じ体験を共有できたかなって。
恨み言を言っても仕方ないので、話を本題に戻そう。
『低温火傷』は片思いの心境を歌った曲ですが、
片思いってやるせないですよね。てか両思いでもやるせないか。
つまり、他人を好きになるってやるせないですよね。
けっきょく他人って自分と違う人だから、
自分と違うところを好きになったはずなのに、
その自分と違うところに苛立ってしまう…
好きだから自分の思い通りに行動して欲しいけど、
でももちろん自分の思う通りにはコントロールできなくて、
そうなると可愛さ余って憎さ100倍てきな気持ちになっちゃうことがある。
この曲の主人公の片思い相手の男の子は、「来週スノーボード行くらしい」んだけど、
多分主人公はそれを知って微妙な気持ちなんですよね。
自分が放って置かれるのが嫌なのか、その日にデートできたらいいなと妄想してたのか、他の女の子が同行するのが癪なのかはわかんないけど、えっマジか…へえ…って思ってる。
別に男の子はスノボに行こうが深夜に散歩しようが、自由ですよ。
彼らはもちろん自由になんでもしていいんだ。申し訳なさや罪悪感も持つ必要はない。
でも、例えばわたしがそうしてほしくないときに好きな男の子がそうしていると
自分を苛つかせているのは、彼が異性だからこそ持っている「身軽さ」なんじゃないかとひがみっぽく感じてしまうことはある。
そんな時、大好きなはずなのに、それと同時に、身軽なあなたが「すこし憎いよ」とすら思ってしまう。
単に他人の行動に勝手に期待して当てが外れているだけなのに、
自分が持っていない「身軽さ」への恨めしさをぶつけてしまう。
一言で言えばどうしようもない最悪の八つ当たりなんですけど、そういうあるある〜な気持ちをすくい上げた児玉雨子氏やるやんけ!って感じだし、おしゃまなつばきファクトリーにはぴったりの曲だな、とおもいます。
ところで、自分の中で一度湧いてしまったこういう不条理な気持ちとどう戦ったらいいんですかね。教えて雨子先生。
それすらも受け入れながら、自分と相手を愛するしかないのだろうか。
ではまた思いついたら書きます。